第28章 船出
「俺は、翔さんに送られたいの!!
ひとりにするなんて、あり得ないから//」
必死に訴える俺に、諭すように翔さんは
両肩に手を掛けて俺の顔を覗き込む。
櫻「いいか、二ノ。どう考えても、
俺の方が年上だし、順番でいくと...」
「はっ??順番って、1歳半も
違わないでしょ!!」
俺はさらに詰め寄る。
櫻「俺の予定では、二ノに手を握って
貰ってあの世に...」
「だーめ!!!翔が先死んだら、
俺だって生きていないよ//」
櫻「.....カズ..」
松「あの~、もういいかな?
続きは帰ってやってくんない....?」
呆れ顔の松潤に、俺たちは我に返った。
大「いいなぁ~、そんなことで真剣に
喧嘩できるって♪」
相「ほーんとに♪先のことは、ゆっくり
話し合ってよ。とりあえず、引っ越しは
慎重にね...ファンに気づかれても、面倒だし」
「あっ..うん....」
翔さんを見ると、バツが悪そうにしている。
松「よし!!ふたりの決心はよーく分かった!!」
大「俺たちは、応援するし、協力もする。
俺たちに出来ることは、何でも言って!!」
相「まだ聞きたいこともあるしさ、
この後、飯でも行く?」
櫻「じゃあ、俺んちで飲む?
この間、広島の友達からお好み焼きの
材料が送られてきたんだけど、
ふたりじゃとても食べきれなくて..なあ?」
俺が頷くと、大野さんが、指をパチンと鳴らして、
大「よし!決まり♪お好み焼き食いてー♡」