第28章 船出
〔二宮side〕
みんなにこんな風に改まって話すのは、
俺たちがつき合ってるって、
打ち明けてから2回目だ。
みんな、翔さんの言葉を待っている。
櫻「俺たちさ、一緒になるよ。
法律的には、まだ先だろうけど、
....事務所にも話すし!..
近いうちに一緒に暮らす。」
相「今だって、結構一緒にいるじゃん。」
大「新居にふたりで引っ越すってこと?」
櫻「実は、もう俺だけで探してる」
俺は、黙って聞いている。....というか、
口を挟むタイミングを、完全に逃していた。
松「ということは、プロポーズは、
済んでるんだよね?」
櫻「それは....まあ、一応...」
相「いつしたの?どこで?」
相葉くんは、食いつくとこが、相変わらず。
すると翔さんは、照れ笑いをしながら、
櫻「まあ、それは内緒にさせといてよ~。
で、いろいろ考えたら、俺はこの先も、
二ノと生きてくって決めてるから、
俺が年をとって、死ぬときは、
枕元には、二ノにいて欲しいし....」
「ちょっと待ってよ!!」
急に口を開いた俺に、
今度はみんなの視線が集まる。
「枕元ってさ、何で俺が翔さんを
見送らなきゃいけないのさ??」
俺の剣幕に、キョトンとしたのは翔さん。
「俺、ヤダよ!!翔さんに残されるのなんて!!
俺が先に死ぬに決まってるでしょ//」