第28章 船出
俺の中で、挿れたときよりも遥かに
質量を増した彼自身が、そこを突く...
「..しょお..でちゃう..から..」
櫻「俺も...げんかい...」
腰を送り込むスピードを上げ、
俺の中を激しく突き上げる彼に、
俺は呆気なく、2度目の熱を吐き出した。
その後すぐ、彼も俺の中で、果てた....
............
気怠い疲労感の中の、満たされた気持ち。
「翔...あいしてる...」
そう言葉にした途端、
俺の目尻から、涙が一筋伝わった。
幸せで涙って.....
俺って、こんなヤツだったのかって、
この年になって初めて知る訳で...
櫻「俺も、愛してる...カズ♡」
耳元で囁かれた言葉が、
俺の身体の真ん中までしみていく...
「翔....もう一回、言わせて...
今度のこと。全部、すべて、
ホントに、ありがとう。」
櫻「そう言って貰えて、俺だって、嬉しいよ...
テレビ的に初めてなんじゃない??
素顔の二宮和也見せたのは...♪」
「フフっ...ヤバいなぁ~..
キャラ変わっちゃうかなぁ...」
櫻「大丈夫♪ファンの子は、どんな二ノも、
大好きだよ♡きっと...」
そう言いながら、片目をつぶって見せる彼が、
ドキッとするほど可愛くて、
「...櫻井翔的には?」
なんて、わざと聞いてしまう...
すると、翔さんは俺の身体を引き寄せて、
櫻「それ聞く??...さっきゆうたやん♪
....二宮和也、大好きだよ♡」
あ~あ...何やってんの俺...(*ノ▽ノ)
「いいけど...なんで、関西弁?」
ふたりで笑いあった....