第28章 船出
「どうしたの?...今夜は、そんなに
積極的で~♪ 俺的には、嬉しいけどね♪」
そう笑うと、二ノは少しはにかんで、
いつもの可愛すぎる上目遣いで俺を見た。
二「....夕陽を並んで見てたらさ...
『ああ..俺この人と一緒になるんだな~』
って...そう思ったら泣きそうになって..
でも流石に、泣くわけにはいかないから、
すげー堪えて....
そしたら、翔の小指が、
俺の手に触れたんだ...あれ、わざと??」
二ノの目が、ちょっと怒ってるのが
可愛くて、ホントは、わざとなんだけど、
「えっ...そう?わかんなかった..」
と言った。
すると、二ノは分かってますよ、
的な顔でちょっと睨んだけど、
直ぐに、顔を俺に近づけて、
両手で俺の頬を挟んで、
二「仕事中は、仕事に集中させて!」
しかられた俺は、二ノの手を捕まえて、
その指先にキスをして、
「だってぇ~...二ノちゃんに
触りたくなっちゃうんだもん♡」
そう言いながら、もう片方の手を、
太腿から、その奥へ滑らせた。
二「...あっ...///」
不意をつかれた二ノから漏れた声が、
あんまり可愛くて、
俺は強引に二ノの唇を奪った。
今度は、俺が主導権を握る。
唇を啄むようにそっと吸い、
舌で優しくなぞり、甘噛みする....
当然のように、
彼から、高めの喘ぎが漏れ始めた。