第28章 船出
〔櫻井side〕
俺は、部屋に入って、荷物の片付けをして、
シャワーを浴びた。
さてと....
携帯を出し、二ノの番号を
タップしようとした、まさにそのとき、
二ノからの着信があった。
二「翔~..明日の準備できた?」
「おー。今、電話しようと思ったところ。
カズ、シャワーは?」
二「もう済んだよ。」
「じゃ、おいで♡」
二「は~い♪」
何しろ、隣だからね。
ドアを開けると、まだ髪が乾ききらない
二ノがやってきた。
ドアが閉まらないうちに、その身体を捕まえて、
抱き寄せ、唇を奪った。
直ぐに、二ノから俺の口に舌を差し込んできた。
(あれっ...二ノちゃん...積極的♡)
俺の首を引き寄せ、さらに深く口づける。
二「...んっ..しょお...」
早くも甘い声で俺を煽る二ノ...
暫くは二ノのなすがままに任せていたが、
不意に両腕で細い腰を引き寄せて、
身体を密着させた。
二「..しょお..すき...あっ..うっ..」
それでも、唇を押し付け、
舌を執拗に絡ませてくる二ノに、
俺も下半身に血液が集まるのを感じて、
熱くなる...
Tシャツの裾を捲り上げて、露わになった
その小さな突起を指で摘む...
二「....ああっ!」
二ノが怯んだその一瞬に、
俺は二ノを抱え上げ、ベッドではなく、
窓辺の大きな籐のいすに座らせ、俺は、
その脚下に膝を付いて二ノに向かい合った。