第27章 夢国
ホテルは大きくて豪華なスパがある、
ディズニー感はやや抑えられた、
品のあるホテルだった。
翔さんのエスコートでカメラを連れ、
一番に部屋に入る俺....
大きな窓からは、パークの夜景が
一面に広がり、俺は思わず、
「すごいね~!!オシャレ♪....フ~////」
ベッドにダイブ///
彼女のはしゃぐ姿に目を細める彼氏....
翔さんの優しい笑顔をベッドから振り返り、
我に返った俺だけど....
カメラが迫っていて、焦る。
(二宮和也....別の顔、見せすぎた...//)
翔さんは窓に近づき、時計を見てから、
櫻「二ノ....ちょっと来て。」
と俺を呼ぶ。側まで行くと、徐に
俺の肩を抱いて引き寄せ、
カウントダウン開始......
「えっ?......なに??....えっ?」
櫻「.....3、2、1..」
すると、パークから花火が....!!!!
「わぁ~!!」思わず言葉を失い見とれる俺。
櫻「すんげー!!!」
翔さんは嬉しそうに目をキラキラさせた。
.............
何発も上がる花火の美しさに、
しばし、無言の2人....
七色の花火は、
俺たち2人の顔も、色とりどりに染めていく。
翔さんの大きな黒い瞳に映る花火を、
静かに見上げた俺......
櫻「どう?俺からの、今日を締めくくる
プレゼントは??」
「えっ?これってディズニーが
上げてるんじゃないの??」
櫻「これは、俺からの二ノへのプレゼントです!!
.....どう?気に入ってもらえた?」
俺は、翔さんに抱きつきたくなるのを、
グッと堪えて、出来るだけいつものように....
と、言った。