第26章 合宿
「誰かに、見られたら...?」
試しにそう聞いてみると、
俺の指から舌を離して...
櫻「俺は、別に、いいよ~♡」
「えっ...?」
おそらく俺は、耳まで真っ赤なんだろうな。
「なんかさぁ...翔、
キャラ、変わってない??」
櫻「そうかなぁ♪まあ、俺、カズの前では、
素直になるって、決めたから///」
自信満々で言いきる彼に、
むしろ、戸惑うのは、俺の方....
....嬉しいような、
ちょっと、怖い...ような...
俺の瞳の中に、
小さな躊躇いの色を見逃さない彼は、
櫻「迷惑??」
と覗き込む。
「...迷惑なわけ、ないでしょ♡」
俺は、彼の両頬を押さえて、
再び唇を重ねていった。
暖炉のオレンジ色が、
俺たちの影をユラユラと天井に映していた。
頭の真ん中が、ジンジン痺れて、
思考が上手く回らない...
.......!!
いつの間にか、彼の指が、
俺の胸の頂を摘んで緩く捻る。
「...あんっ...やぁ....」
思わず高い声が出てしまい、
慌てて自分の指を噛む。
いくら『覗かない』と言われても、
やっぱり気になる。
翔さんは、そんな俺のことなんか
お構いなしなのか、わざとなのか...
代わる代わる両胸の先を刺激し、
唇で啄むようにキスしながら、
もう片方の手でシャツのボタンを
器用に外していく。