第25章 雪解
〔二宮side〕
俺がシャワーを済ませて部屋に戻ると、
翔さんは、既にベッドルーム.....
「....しょお..♡」
櫻「........」
「えっ...?寝た...の..??」
うつ伏せの彼の髪に手を伸ばしたその瞬間、
手首を捕まれて、
ベッドの中に引きずり込まれた。
下から見上げる翔さんの顔は、
優しく笑っていた。
「なんだよ....寝たふりとか、
古典的過ぎ//// .......」
そう言って笑おうとした俺の唇は、
翔さんそれと重なり、
少し開いて、彼の舌をいきなり誘う。
櫻「....カズ♡」
名前を呼ばれるだけで、
俺の胸は、痛いほどに、切なくなる....
「...んん..ぁっ...ぅん...」
俺から、強請るような甘い声が漏れると、
彼は、更に俺を力任せに抱き寄せて、
櫻「....可愛い...♡」と耳元で言った。
俺は、その言葉に、耳まで真っ赤になった。
先を期待して、自然と身体を翔さんに
すり寄せると、彼は、ワザと、
櫻「.....どうして欲しいか...言ってみて♡」
と言う。さっきまでの優しかった瞳の奥に、
意地悪な輝きが生まれる。
(そんなの、想定内だって...)
俺は、その瞳に応えるように、
「身体中に、キスして♡」と甘える。
翔さんは口元を片方だけ上げて
ニヤリと笑ってから、
俺の首筋に強く吸い付いた....
(.....跡が...まっ、いっか♡)