• テキストサイズ

いつも貴方がいた【気象系BL】

第24章 十戒


〔二宮side〕

撮影は、順調に進み、途中入れる
5人で歌うシーンの撮影になった。

監督さんが、俺らの立ち位置を決めていく。

監督「じゃあ、この椅子に二宮くん、
座って.....隣に、中を向くように大野くん。

後、櫻井くんは、ここに立って、
二宮くんの肩に、手をかけてくれる~?」

どんどん決まっていく中で、
翔さんが、触れた肩が.....熱い。

優しくおかれた右手の重みに、
俺は、泣きそうになる.....

『仕事だろ....しっかりしろよ!!!』

自分自身に言い聞かせて、
俺は、
笑った。


本番が始まり、俺たちは、その場で、歌い、
それをカメラが四方から追い掛ける....

曲のサビの部分になると、
翔さんの手に、力がこもる....

.....

..........


俺は、
この手を、離してしまうつもりなのか!?

この手を離して、
俺は、
生きていけるのか.....?


..........


サビの盛り上がりのところで、
不意に、翔さんの手が、
俺の肩から、いなくなる...


その手を、追うことも、
ましてや、見ることもなく、
俺は、歌い続ける。


............


翔さんの手を離すっていうのは、
こういうことなんだ.....


/ 597ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp