• テキストサイズ

いつも貴方がいた【気象系BL】

第23章 激情



大「...今だけ...今夜だけでいいから...
俺だけの...翔ちゃんに...」


.............



俺は、大野さんの気持ちを思うと、
悔しくて...切なくて...
......胸が苦しかった...

今まで、どんなに苦しかったんだろう。
好きな人が、目の前で、
別の人と仲良くする姿。それを、
笑って見てなければいけない苦しさ...

『翔ちゃん♪』

『翔ちゃん...!!』

....俺を呼ぶ大野さんの声...

......俺を見る、優しい眼差し...

それはもう、何年もずっと、
俺のすぐ近くにあって、
俺を支えてくれていた...

それが、当たり前すぎて、
その大切さを、考えたこともなかった。

その大切な人が、

こんなに苦しんでいたことも.....
俺は気づいてやれなかった……。
そして、こんなにも、傷つけていた...


......

............


俺は大野さんから少しだけ離れて、
その綺麗な顎を上向けて、
静かに唇を落とした。

その唇は、びっくりするくらいに震えていて、
俺は胸が締め付けられ、

気が付いたら、彼を抱え上げて、
ベッドまで運んでいた。

大野さんは、目を大きく見開き、
驚いた顔を俺に向けた。

大「....しょう..ちゃん...」

その呼び掛けには応えず、
俺はもう一度、唇を重ねた。

今度は、もっと深く...
もっと、熱く...
/ 597ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp