• テキストサイズ

いつも貴方がいた【気象系BL】

第23章 激情



「えっ?」

俺は思わず、聞き返してしまった。

すると、大野さんが身体ごと、
俺の方に向きを変え、じっと俺を見たので、
慌てて、目を反らせてしまった。

......

..........

(何か、言わなきゃ///)

でも、

目を反らせたままでも、
全身で感じる大野さんの視線...

「...えっと..ほら、中に入ってさ..
も少し飲む?
それとも、明日早いし、もう寝た方が////」

目を合わせないまま部屋に戻ろうとする俺。
その瞬間、大野さんに腕を掴まれた。

(!!!!!!)

大「.........」

俺たちは、暫く見つめ合った状態で、
動かない。
俺に至っては、動けないんだ....

彼の眼差しが、何を言いたいのか、
そのまま伝えてきていて....

そして、彼は、潤んだ瞳で言った。

大「...翔ちゃん...抱いて...
一回だけでいいから.....」

「....さとし..くん..」

大「...忘れなきゃ!!..って思ったよ。
もう、翔ちゃんは二ノのものなんだから...

でも...できなかった..
翔ちゃんのこと、吹っ切ろうって...
そうしなきゃ//..って、
思えば思うほどに...
翔ちゃんへの気持ちは...
どんどん....大きくなって...
自分でも...どしたら..いい..のか...」


大野さんの告白....

もう、途中から、泣き声に変わってて....

俺は、そっと大野さんの肩を抱きしめた。

「...智くん..泣かないでよ..俺.....」

すると、俺の胸に顔をつけて、
絞り出すように大野さんは言った。
/ 597ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp