第23章 激情
「えっ?」
俺は思わず、聞き返してしまった。
すると、大野さんが身体ごと、
俺の方に向きを変え、じっと俺を見たので、
慌てて、目を反らせてしまった。
......
..........
(何か、言わなきゃ///)
でも、
目を反らせたままでも、
全身で感じる大野さんの視線...
「...えっと..ほら、中に入ってさ..
も少し飲む?
それとも、明日早いし、もう寝た方が////」
目を合わせないまま部屋に戻ろうとする俺。
その瞬間、大野さんに腕を掴まれた。
(!!!!!!)
大「.........」
俺たちは、暫く見つめ合った状態で、
動かない。
俺に至っては、動けないんだ....
彼の眼差しが、何を言いたいのか、
そのまま伝えてきていて....
そして、彼は、潤んだ瞳で言った。
大「...翔ちゃん...抱いて...
一回だけでいいから.....」
「....さとし..くん..」
大「...忘れなきゃ!!..って思ったよ。
もう、翔ちゃんは二ノのものなんだから...
でも...できなかった..
翔ちゃんのこと、吹っ切ろうって...
そうしなきゃ//..って、
思えば思うほどに...
翔ちゃんへの気持ちは...
どんどん....大きくなって...
自分でも...どしたら..いい..のか...」
大野さんの告白....
もう、途中から、泣き声に変わってて....
俺は、そっと大野さんの肩を抱きしめた。
「...智くん..泣かないでよ..俺.....」
すると、俺の胸に顔をつけて、
絞り出すように大野さんは言った。