第23章 激情
翌日は早朝からのロケ。
スポーツフィッシングのメッカとして有名な、
『アイラモラーダ』から、
チャーターしていた船に乗り込んだ俺たちは、
いざ!!大西洋へ....
釣りというだけで、大野さんは、
いつになく饒舌で、それを見ている俺も、
嬉しくなる。
カジキの方は、信じられないけど、
驚きの大漁で、
『いい画が撮れた』と、
ディレクターも大満足だった。
釣りも、数回しかやったことないけど、
あたりがきた瞬間は、何ていうか、
アドレナリンがでる感じ...
とでもいうのか、
「これ、やみつきになりそうだね..」
と言う俺に、
「でしょ!!そーだよね♪」と、
大野さんはすごく嬉しそうな顔で笑った。
その夜は、
ヘミングウェイが足繁く通ったという、
『デコバル・ストリート』にある店で
ふたりで飲んで語り合う....
というロケがあり、それで今回は終了した。
『お疲れ様でした////』
ロケ終わり。
俺は大野さんに、部屋で飲み直そうか、
と声をかけた。
大野さんは、一瞬、どうしようか..?
というように、視線を巡らせたけど、直ぐに、
大「いいよ~。じゃあ、汗かいたから、
シャワーしたら、翔くんとこいくよ」
「OK!!俺も、シャワーしとくよ...」
............
どうして、大野さんを部屋に誘ったのか..
それもまた、
運命だったのかもしれない...