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いつも貴方がいた【気象系BL】

第23章 激情



メインのフィッシングは、
翌日一日かけてのロケだったので、
その日は、観光地での撮影がいくつかあった。


アメリカ本土最南端の、
サザンモスト・ポイントで
ふたりで仲良く記念撮影。

かのアーネスト・ヘミングウェイゆかりの地を訪ねるロケでは、
俺は、彼が飼っていたとされる
『幸福を呼ぶ6本指の猫』の子孫を見つけて、テンションが上がり……。
そんな俺を、大野さんは目を細めながら、
見ていた。


そして、マロリースクエアでの
サンセットは、
言葉では表せないほどの美しさで、
俺は二ノと行ったニューカレドニアの
コテージを思い出した。


夕陽を背に、
大道芸人が様々な芸を披露し、
それに歓声を上げる人々.....

............



言葉を失うほどに素晴らしい景色...

見たこともない
カラフルな食べ物や花々.....

旅先で触れるそれらすべてのものを、
二ノに、見せてやりたいと...

二ノはどんな顔するかな...?
と、そんなことをいつも思っていた。


途中、写真を何枚か貼ってラインすると、
『すごいね~。俺も見たいな~(・∀・)』
と返ってきた。

俺は『今度きっと、ふたりで来ようね♪』
と送った。


夜は、ビーチに隣接した
リゾートホテルが今回の宿。

ロマンチックな篝火揺れる
オシャレなホテルだったが、
長旅の疲れで、いつ眠りに付いたのかも、
あやふやなほどたった。

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