第23章 激情
〔櫻井side〕
俺たちは、向かい合って二ノの手作り料理を
堪能しながら、ワインを飲んでいた。
「ハンバーグ、うまっ!!」
二「よかった♡今度作るのは、
『ハンバーグ』って決めてたんだ~...」
二ノは、ほんのり頬を染めて目を反らせた。
(可愛い♡♡最初から、可愛すぎる♡)
俺は、わざと仕掛けるように、
「ずっと俺のこと考えてたって...
顔に書いてあるよ♪」
と言いながら、目を覗き込んだ。
『そんなことないよ///』とか、
『忘れてました!!』
とか言うのかと思ったら、
二「そーだよ...ずっと櫻井翔のことばっか、
考えてた....」
上目遣いに俺を見ながら、そう答えた。
(....反則だよ///ずりーよ...
ハンバーグごと、食っちゃいたくなんだろーが!!!!!)
俺が、赤くなると、二ノは、
『してやったり』の顔で笑った。
.......ホントに。かなわないよ....二ノ。
俺も、二ノの目を見つめたまま、笑った。