第23章 激情
〔二宮side〕
俺はハンバーグと簡単な野菜サラダ、
それにスープを作って、
翔さんの帰りを待っていた。
二週間ぶりに訪れた彼の部屋は、
やっぱり少し散らかっていて、
俺は甲斐甲斐しく片付けて、
掃除機をかけたりした。
そして夕飯の準備もバッチリ。
冷蔵庫には冷えたワインもスタンバイ。
彼氏の帰りを待つ、可愛い彼女ぶりが、
自分でも可愛いな♡と思う。
準備万端な俺は、いつの間にか、
ソファーで眠ってしまったらしい。
.....
........
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どのくらいたったんだろう。
ふと触れた、唇の感触に目を開けると、
ニッコリ笑う翔さんの顔が
俺をのぞき込んでいた。
櫻「ただいま♪」
「しょお♡」
俺は、彼の首に両手を絡め引き寄せた。
久しぶりに感じる彼の匂いに、
胸の奥が、キュンと締め付けられた。
これって、会えない時間が、
愛育てちゃった♪
パターンじゃないですか~?
櫻「カズ....疲れてるんじゃないの?
掃除までしてもらっちゃって...
悪かったね。」
翔さんは俺を抱き起こしながらそう言った。
「うんん//全然平気!!ご飯できてるよ~
食べよ♡」
翔さんは目を細めて笑って、
「帰ったときから、いい匂い、
してたんだよね~♪腹減ったし!!」
と言った。