第20章 未来
最上階のレストランの個室で、
夜景を眺めながら食べたフルコース...
向かい合う二ノの目に、
キラキラと夜景が映り込み、
吸い込まれそうだ。
なんだか、妙に緊張してしまう自分に、笑えた。
(しっかりしろよ///俺!!...今日、決
めるんだろ!!)
俺は、この日、二ノに、
これからどうしたいと思っているのか、
正直に伝えようと、
そう思っていた。
初デートのようなディナーを済ませ、
部屋に戻ると、ベッドの上には、
真っ赤なバラの花びらが一面に散らばり、
窓辺のテーブルには
シャンパングラスがふたつ並んでいた。
二「...あ~..こういうことね...
いやね...特別な日の、
特別な演出ブランがある...
って言うから、お願いしたら...」
「...ヤバいね...」
俺が、そう言うと、
二「...なんか、テレるね...」
と、二ノも笑った。
そして、テーブルの上には、
イチゴのケーキがあり、
『Happy Brithday Sho!!』の文字。
ベタ過ぎる演出を二ノが
やってくれたことに、
驚きと感動を隠せない俺...
「こーいうこと、してくれるんだね....
二宮和也は♡」
すると二ノは、真っ赤になりながら、
二「初めて、した....もう、しない...」
と笑った。