第20章 未来
〔櫻井side〕
....よかった..
カズ、笑ってくれてる。
その話は、また、後で...にしよう。
せっかくのデートだからね♡
俺たちは、一番奥の、席に座った。
大きめの観葉植物に、そこは他の席からは
うまい具合に、死角になっていた。
まあ、そんなことをしなくても、
店内は空いていて心配になるほど...
カレーは意外にも本格的で、
俺たちは二種類のカレーを注文し、
ふたりでシェアして食べた。
(女子高生かよ...笑)
二「ねぇ...今度の日曜日、空いてる?」
不意に、二ノはその日の予定を聞いてきた。
分かっていたけど、俺はわざと、
「日曜日?...えっと、午後、
打ち合わせだっけ...?」
二「じゃあ、夜は、いいよね?」
「.......」
じっと二ノの目を見ていると、二ノは、
ちょっとはにかんだ笑みを浮かべながら、
二「櫻井翔、33歳の夜だからね♡」
と言った。
「何してくれんの~?」
二「フフッ...ひ・み・つ♪」
(そんな可愛い顔して////
ヤバい...楽しみだ///)
俺のニヤける口元を見た二ノは、
二「...スケベ..」と
腕で口元を隠しながら、笑った。