• テキストサイズ

いつも貴方がいた【気象系BL】

第20章 未来


〔二宮side〕

俺たちは房総半島の海岸線を走り、
何となく低い松の間の道を、
海に向かって入っていった。

その先に、どんな景色が広がっているのか、
全く分からない。

櫻「大丈夫かなぁ...」

翔さんは案の定、ちょっと不安そう。

「ダメなら、引き返そ!」

俺は、そんな翔さんに、
気づかれないように、口元だけで笑っていた。

(ホント...この人、可愛い♡)

実際、俺たち5人の中では、
ダントツでリーダーシップを発揮している。
いつも、しっかりした下調べと、
それに沿ったシュミレーションは完璧で、
俺たちの信頼も厚い。


『頼れる男、櫻井翔』なのだ。

反面、筋書きにないこと...
アクシデントには割と弱くて、あたふたする。

咄嗟のことに、焦る姿は、
ちょっとヘタレで、そして、可愛い♡


翔さんに言うと、
きっと怒るから言わないけど、
そんなところも、俺の母性本能を刺激する。

そして、今の彼は、まさに、
俺をキュンキュンさせる、
ヘタレっぷりなわけで.....
我慢できず、クスクス笑う俺に、
当然彼は気づいた。
/ 597ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp