第19章 戯事
帰りの車の中。
櫻「今日、なんか外で食ってく?
ひさびさに...」
「うーん...収録んときの寿司、
結構食べたんだよな~」
櫻「終わった後も、食ってたよね~
相葉くんと...笑..」
「あの人が、ひとりじゃヤダから、
って俺を、無理やり...」
櫻「...の割には、
結構食べてたんじゃないの~?」
そう言って笑う翔さんの横顔に、
「あ~...そゆこと言っちゃう...
あ~そっ//」
と仕返しとばかりに思わせぶりな俺。
櫻「何だよ~?笑」
「実は、翔と潤くんが
打ち合わせしてる間に、
お土産に、にぎって貰ったのになぁ...
いらないんだ~...」
櫻「えっ!?マジか!!さすがカズ♡♡
もー少し食べたかった...
って思ってたんだよな~」
「でしょ♡...でも、どーしよっかなぁ..」
俺がわざとらしく言うと、
櫻「じゃ~これでどう?」
そう言って、信号待ちの隙に、
不意に唇を重ねてきた。
触れるか触れないかのキスは、
チュッと軽い音だけ残す。
「えっ???ちょっと!!!
なにすんの!!こんなとこで/////」
慌てて周りを見る俺に、
翔さんは悔しいくらい余裕の顔で、
櫻「こんなとこがダメなら、
どこならいいのかなぁ~。」
とニヤリ...
俺は赤くなりながら、
「いーよ!!つぶ貝、俺が食っちゃう////」
櫻「うそうそ!!!!ごめんって///」
「食べる!!ホタテも俺が食べる//」
櫻「悪かったよ!!愛してるから~」
「そんな軽い愛してる、やだ!!」
賑やかに、車は翔さんのマンションの
駐車場に滑り込んだ。