第19章 戯事
松「ホントだよ...どうなることかと
思ったけど、収まるところに収まって..」
大「ニノ、毎日無理して笑ってたもんね~
見てらんなかったよ...」
相「それが今じゃ、
思い出し笑いなんかしちゃってさー。」
櫻「みんな...ホントにありがとう。
みんなのお陰で...つーか、みんながいたから、
大切なもの、無くさずに済んだ...」
みんなの言葉に、
一番感謝の意を表さないといけないのは、
俺なんだ...
分かってるけど....
みんなの言葉が...
翔さんの言葉が...
胸に染みて、声にならない。
何か言ったら、泣いちゃいそうで...
黙っている俺に、気づいた翔さんが、
俺の頭を優しくポンポンと叩いて、
櫻「姫が泣きそうなので、この話は、
このくらいで...」
と言った。
松「姫は、泣き虫だからなぁ~」
「姫、じやねーし...」
やっとそう言ったら、涙が頬を伝った。
翔さんはそんな俺を、片手で胸の中に収めた。
涙は、翔さんのシャツに小さなシミを作った。
翔さんの計らいで、
俺の涙は他のメンバーには
気づかれずに済んだわけだけど...
相「みなさーん!!このふたり、
イチャイチャしてますよー!!!」
松「...続きは、2人っきりになったら..
にしてもらおーかな?」
それに、みんなが笑う。
俺も笑った。