第18章 信愛
そんな俺に気づいた大野さんが、
大「ニノ...何を笑ってるの?」
そりゃあそうだ。このシリアスな状況で、
当の本人が、笑ってるなんて...
「ねえ~、食べようよ!!飲もうよ!!
せっかく翔さんが用意してくれたんだもの♪」
松「...ニノ?」
「俺、イカたーべよ♪」
相「そーだね!食べよっか♪俺、はまち~!」
大「それ、鯛だよ....」
相「えーっ!?鯛?鯛かぁ...似てるよね??
ねっ??」
いつものように、俺は相葉さんに笑って
言うんだ。
「もったいねーよ!!あなたに食べさせんの!!」
それに、みんなが笑う。
彼も、柔らかく笑っている。
これで、いい...
これで、いいんだ。
一気に和んだ場を、
また戻そうとする人がいるわけもなく、
その後、和気あいあいと楽しく飲んで、
そして食べた。
運転手をかってでてくれた相葉さんが
飲めなくて、残念がっていたのは、
見てみぬふりをしていたけど....
ホントは、
『俺のために、ありがとう』って
言いたかったんだけど...
俺たちは、日付をまたぐ頃、
翔さんのマンションを後にした。