第17章 忘却
翌日、ラインに翔さんのトークが届いた。
『心配かけましたが、
無事にさっき退院しました。
仕事は来週から行くので、
また、よろしく!』
グループに一斉に送られた翔さんの言葉...
挫けそうになる気持ちに、
相葉さんがカツを入れる。
『ニノ!!今日、翔さんとこ行くよ!
4人で行こうね!!』
翔さんの家にみんなで行くって、
松潤が伝えてくれ、俺たちはその前に、
相葉さんちに集まった。
まず、
言わなきゃいけないことがある。
「昨日は、ホントにごめんなさい!
せっかく俺のこと心配してくれたのに...」
深々と頭を下げる俺に、
大野さんは、『いいんだよ』というように、
俺の背中を2度叩いた。
相「ほら!!そんな顔してたら、
翔ちゃんビックリするよ!!
笑って♡いつもみたく...」
俺は、有り難いのと、申し訳ないのと、
気持ちが溢れて、泣きそうになった。
相葉くんの車で、俺たち4人は、
翔さんの待つマンションに向かった。
翔さんに会うだけで、
こんなに緊張したのは、初めてだった。