第17章 忘却
最悪だ.....
何やってんだ…俺。
彼らは何も悪くない....
ただ俺を慰めようと..
元気付けようとしてくれたのに....
...分かってるさ///
だから辛いんだ。
自分でも、どいしたらいいのか、
分からないんだ....
俺ってこんなに醜い人間だったのか....
これじゃ、好きな人に忘れられても、
文句は言えないよ.....
今は、ただ、3人の優しさにも
素直になれず、顔を見ていることさえ、
たまらなかったんだ...
頭の中では、絶えず翔さんの声が
響いていた。
『カズ...』
『こっちこいよ...』
『カズ、好きだよ...』
『カズ...』
『カズ....』
帰りのタクシーの中、
俺は声を殺して泣いた。
明日は、翔さんが退院する日.....