• テキストサイズ

いつも貴方がいた【気象系BL】

第17章 忘却



夕方、病院の裏手の駐車場に
俺と松潤を乗せた車は静かに滑り込んだ。

正面玄関には、事故のニュースに、
たくさんの取材陣が集まっていた。

俺たちは、病院関係者専用のエレベーターに乗って、翔さんの病室に案内された。

部屋のドアを開けると、
翔さんはベッドに座っていた。

俺たち2人に気づくと、いつもの笑顔で、

櫻「悪いね~...なんか。
わざわざ来てくれなくても、良かったのに」

緊張が一気に溶けた俺は、たまらず翔さんに飛びついた。

「翔!!」

『心配かけてごめんね...』そんな言葉で、

抱きしめてくれるんじゃないかと、
そう思っていた俺の肩を、
両手でそっと押し返し、
やんわりと拒絶し、明らかな困惑を
その目に宿した翔さん。

櫻「どうした~ニノ?大袈裟だな~」

俺と松潤は、きっと同じような顔で
翔さんを見たんだろう。




/ 597ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp