第17章 忘却
櫻「たこ焼き温めるよ~」
「OK!!翔、ビールどれ~?」
櫻「一番しぼりかな~♪」
「おーれも♡」
テーブルの上には、
コンビニ調達のつまみが並び、
俺たちはビールを飲み始める。
「今日さぁ~、またあの人、
振り間違えたでしょ?」
櫻「相葉くん?自分でも笑ってたよ~」
「ちょっこっとやるとこが彼なんだよね~」
櫻「一生懸命なんだけどね~//」
俺たちはたわいもない話で、酒を飲み、
いつもの時間を楽しむ。
「翔、先にお風呂入って。」
櫻「いい??じゃ...そーする♡」
俺はその間に片付けて、
ソファーの上にそのままになった
翔さんの洗濯物をたたんだ。
相変わらずの『いい奥さんっぷり』に
自分で笑えた。
そうこうしてると、腰にバスタオルだけ巻いた、超絶男前の翔さんが髪を拭きながら、出てきた。
櫻「お先~。カズも入って!!」
ほんのり赤くなった筋肉質の背中に、
いつになっても慣れない俺は、
目を反らしてドキドキを覚られないように、
「うん..そーする...」
と風呂場に逃げ込む。
ファンの子が見たら、
キャーキャー騒ぐあの背中...
あれ、俺んだから!!
どんどん翔のことが好きになってく...
昨日より、今日の方が好きだって...
そんな気持ちになってる自分に、
驚いているのは、他ならぬ俺自身。
なんか、俺ばっかりが
好きになってく気がして、
ちょっと悔しい...