第16章 擦違
ニ「翔~..大丈夫?」
不意に脱衣場からニノが声を掛けた。
「あっ..うん...今上がるよ..」
ニ「あんまり出てこないから、
心配になっちゃった。
じゃあ、用意しとくよ♡」
「おー...」
マズいマズい....
いつもの俺で行かなきゃ..
ニノが変に思う。
いつも通りに、ニノのこと、
真っ直ぐ好きな俺でいなきゃ...
風呂を出ると、部屋全体にシチューの
いい匂いが漂っていた。
(よし!!!!)
「悪い悪い!お待たせ~。
ヤバい!うまそ~♡」
ニノは、俺を見て可愛く笑ってる。
俺たちは、缶ビールで乾杯してから、
少し遅めの夕ご飯にした。
「うまっ!!カズ、腕上げたね~」
ニ「ただのシチューだよ~」
そう言いながらも、
褒められて嬉しそうなニノ....
そうだよ!!
俺はこんな時間を、
これからも大切にしたくて、
大野さんに伝えたんだった。
ニノの、こんな笑顔をずっと見ていたくて、
大野さんを振った(??)んじゃないか///
「もーいっぱい、おかわり!!」
ニ「全然食べて来なかったの~?
大丈夫~...そんな食べて..」
そう言って嬉しそうに目を細めるニノ♪
(今夜は、ニノもいただけそうだな~♡)