第15章 秘密
いきなり確信に切り込んだ大野さんに、
俺は動揺したが、
そりやーそうだ...
こんなどうでもいい話をするために、
この場を用意した訳じゃなかったんだ。
俺は、言葉を選びながら話し始めた。
「まず、昨日は、逃げるように帰って、
ごめんね...智くんの気持ち、
正直、嬉しかったよ...」
大「......」
大野さんは黙って俺を見ている。
「嬉しかったけど...なんか、
ビックリしちゃって...
後...今まで、気づかなくて
ホント、ゴメン...
智くんのこと、俺も好きだよ...
大切な仲間だと思っているし、
かけがえのないパートナーだとも思ってる。」
大「......」
「智くんなしでの『櫻井翔』は
あり得ないって思う!!
その気持ちは、ずっと前から今も変わらない。
もちろん、これからもだよ...」
大「...しょおちゃん...」
「でも...俺は、やっぱりニノが好きなんだ~
『智くんを好き』と『ニノを好き』は
イコールじゃない...」