第15章 秘密
大「ごめんね~//取材が押しちゃって..」
そう言いながら笑顔で現れた大野さんに、
俺は少しホッとした。
すぐに顔を出した友達が、
「な~んだ!こっそり密会かと思ったら、
大野くんじゃん!!」
何度かメンバーとも来ているので、
顔馴染みの友達は、
気さくに大野さんに話し掛けた。
大「久しぶり...相変わらず調子いいんだね。」
そう言って笑った大野さんの横顔に、
俺は胸が苦しかった。
「白ワイン...後は適当につまみを...」
友達「りょーかい!!」
2人になると、
何とも言えない気まずさが
部屋の中を漂う。
(しっかりしろ!!俺///
こんな気まずさを残さないために、
今日をセッティングしたんだろう?)
「そっちは?今日は取材??」
大「うん...そう。翔ちゃんも??」
「100問の質問に答える...みたいなやつ~?
よく、あんなたくさん、
聞くこと考えるよね~。」
「メンバーのこととか...
誰が一番真面目だ..?とか。
一番貯金してそうなのは..?
...とかさぁ..
そんなの分かんない//つーの!!」
大「......」
「後はさ~...」
大「翔ちゃん、昨日の..ことでしょ?」