第15章 秘密
翌朝、出かける前に大野さんに電話した。
昨日の今日で、気まずい感じだったけど、
時間を空けない方が...と思い、
思い切ってかけてみた。
何回目かの呼び出し音の後、
大「....もしもし..翔ちゃん?」
俺は、一つ大きく息を吸い込んでから、
思い切って言った。
「今日の夜、時間ある??」
大「...」
「少しでいいんだ..
2人で会いたいんだけど....」
大「...わかった..何時にどこ?」
俺たちは、待ち合わせの場所を決めて、
電話を切った。
不自然なくらいに、昨夜の話は、
どちらからも出ることはなかった。
仕事か終わって、俺は約束よりも
少し遅れて待ち合わせの場所に着いた。
友達がやっているBARの個室を借りていた。
暫くして、大野さんが現れた。