第15章 秘密
その夜遅く……。
ニノから電話があった。
当たり前なのに、
俺の心臓は心拍数を跳ね上げた。
ニ「もしもし~..翔?
遅くなってゴメンね....」
「いいよ~♪起きてたし。
今終わったの?」
ニ「うん...終わった後、
みんなで飯食いに行ってて...
遅くなっちゃった//」
「そっか...お疲れ。」
ニ「...翔、何かあった??」
「えっ??何で??」
ニ「いや...いつもより元気ないし...」
流石だよ。ニノ...鋭い...
でも俺は、今日あったことを、
どうしてもニノに言えなかった...
「なんでもないって///」
ニ「そう~?まっいっか!!
でさぁ、明日の夜は??」
「明日は、大学んときの友達と会うんだ」
とっさにそう言ってしまった。
するとニノは、電話越でも
分かるくらいにガッカリして、
ニ「そっかぁ..じゃあ、しょーがないね...」
ニノの淋しそうな顔が見えるようで、
俺はとっさに
「夜遅くてもいいなら、家に来る??」
と言ってしまった。すぐさま、
二「いいの??やった♡
じゃ、終わり頃ラインして...」
と弾んだ声で言った。
大野さんと会うつもりだと...
どうしても言えなかった。