第14章 盲目
「翔!!俺が悪いの///
だから、帰るなんて言わないで...」
悔しさと切なさで、次から次に涙が溢れた。
櫻「泣いてるの??カズ?」
翔さんは驚いたようだったが、
俺の背中を優しく撫でてくれ、
櫻「落ち着けって...」
彼の優しさが苦しくて、
俺はますます泣けてきたわけで...
そんな俺の肩を抱いて、
彼はリビングのソファーに俺を座らせ、
コーヒーを2つ入れてくれる。
コーヒーが入った頃には、
俺も落ち着きを取り戻していた。
(はあ~..最悪だ...
意地張って、泣いて...
何やってんだよ、俺は...)
そんな俺の顔を覗き込んで、
櫻「もう、落ち着いた?」
と微笑んでくれた。
「うん...」
その目に、たまらず俯きながらも、
翔さんが俺の言葉を待ってくれてるのは
分かったから、
俺は素直に言おうと思った。