• テキストサイズ

いつも貴方がいた【気象系BL】

第14章 盲目



所在なげに携帯をいじってはみたが、
ニノのことが気になって、
もうどうでもよく...

俺に背を向けゲームの画面から
目を離そうとしないニノ。

結局、そんな時間の中、俺は冷蔵庫から、
二本目のビールを出してきて開けた。

「はぁ~あ...」
わざとらしく欠伸をしても、
ニノは聞こえていないのか、無視...


こんな時間、なんか意味があるのか!?

俺はしびれを切らして、
もう一回ニノの背中に声を掛けた。

「なあ~カズ...こっち来いよ...」

するとニノは、相変わらずの姿勢のまま、

ニ「...ちょっと..今いいとこだから..//」

(さっきから、そいつ、
何度も死んでるじゃん!! 
いいとこの訳ないでしょ///)


そして、また沈黙が流れ...


俺は飲み終わった二本目の缶を握りつぶして
立ち上がった。

「忙しそうだから、俺、帰るわ!!
でもさ...黙ってて何か解決すんのかな?
...悪いけど、俺、ニノが何考えてるのか、
全く分からないから!!」

ニ「........」

最後の悪足掻きのつもりで言ってみたけど、
反応なしかよ....

「じゃ!!!」

もう日をまたいで大分経っていたが、
このまま二人でいる意味も見当たらないので、
俺は帰ることにして、玄関に向かった。
/ 597ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp