第14章 盲目
〔櫻井side〕
調子が悪いと帰ってしまったニノが心配で、
『どうした?大丈夫??』
とラインをしてみた。
待っても既読にならず、
俺の不安は大きくなる。
(倒れてるんじゃないのか??
...でも、マネージャーも付いてるし...)
頭の中で、いろんな不安が膨らみ、
俺はニノのマンションに行くことにした。
送ってもらう車の中で、
今度は電話してみたが、
それにもニノは出ない。
いよいよ俺の不安は頂点に達し、
マネージャーを「急いで!!」と急かせた。
ニノのマンションに着き、
エレベーターを待つ間も、
気が気ではなくて...
インターフォンを押すと、中で倒れてて、
出られないんじゃないかと不安で...
不安で...
呆気なくドアが開き、
ふつうの顔でニノは顔を出した。
ニ「翔~...どーした?」
俺は思わず、
ドアが閉まる前にニノを抱き締めた。
「よかったー//」
するとニノは、俺の胸を押し、
やんわりではあるが、俺を拒絶した。
(??)驚く俺にくるりと背を向けて、
ニ「折角だから、入ってよ...」
(当たり前だろ!!!!
何だよ..そのよそよそしさは!!!)
ニノはさっさとリビングに
入ってしまうので、
俺も慌てて着いていくと、
ニ「ビールでも飲む?コーヒーにする?」
俺はたまらず、後ろからニノを抱き寄せた。