第14章 盲目
〔二宮side〕
離れた席で、
楽しそうに盛り上がる翔さん...
(何だよ...それ///
鼻の下伸ばしてんじゃねーよ///
...あっ!!!!あいつ、またどさくさに紛れて、
翔に触った!!!)
俺は、翔さんのことが気になって、
こっちの話に、全く身が入らない...
(...翔も翔だよ!!!俺のことなんか、
見もしない///そんなに楽しいのかょ~///)
スタッフ①「....二宮くん?大丈夫??」
「えっ!?...すいません...」
スタッフ②「疲れてんじゃないの~?
もう、お開きにしようか…」
「大丈夫です!!...まだやっててください!
...ホント、申し訳ないけど、
こっそり抜けます……」
スタッフ③「OK!!ゆっくり休んで~♪
明日はオフだしね~」
俺は、彼のことを一切振り返らずに、
フロアを後にした。
何だか、悲しくて、最悪の気分だった。