第13章 幸福

〔二宮side〕

翔さんは、自分の着ていたものを、
脱ぎ捨てて行く。

その様子を、俺は彼の下でじっと見ていた。

翔さんが全部脱ぎ終わるのを見届けると、
今度は逆に、彼をラグに寝かせ、
その脚の間に入り込む。

何かを期待する彼の目を見ながら、

ゆっくり翔自身に舌を這わす。
先端には、もう期待した汁が滲んでいた。

「翔...もう、出てるけど..？」

わざと言ってやると、
どんな反応するかと思ったのに、
彼は俺をじっと見ているだけだった。

俺は、その目を見つめたまま、彼に跨がり、
少しずつ彼自身を俺の中に収めていく。

少し痛みはあったが、
翔さんが眉間にシワを寄せるのを見たら、
そんなのどうでもよくなった。


...上になるのは、好きじゃない...

だって、恥ずかしいし、何より、
刺激が３割増で、がっつり動くと
直ぐにイってしまう。

だから、ゆっくり動いてたのに、
じれったいのか、
彼が下から激しく突き上げる。

「...ああ...いい...ああ//」

思わず声が漏れる。


お互いに、限界が近いことを知っていた。

彼が、更に下から俺を突き上げ、
俺の腰を浮かないように抑える。

「ああ..しよお...無理...イクよ///」

櫻「カズ...俺も..イク///」


俺が彼の腹に、
思いのすべてを吐き出すのと、
翔さんが俺の中に吐き出すのと、
ほぼ同時だった。