第13章 幸福
〔二宮side〕
何年か前に、先輩が飲みの席で、
軽井沢に別荘を買ったと自慢していた。
俺は内心『軽井沢なんて、ミーハーだな』
くらいに思っていた。
その別荘にまさか、
翔と行く日が来るなんて。
(先輩!!!あの時の感想取り消します!!!
ホント、軽井沢!サイコーです!!)
仕事の方は、春の特番なんかで、
忙しくなっていた。
そして、4月からのドラマが
決まっていた俺は、撮影も始まっていた。
翔の方も映画のクランクインが迫っていて、
取材やら、打ち合わせやらで、
一段と忙しくなってた。
そうなると、
2人の時間もなかなか取れなくなり、
5人での収録で、何日かぶりに顔を合わせた。
もちろん、電話やラインで、
繋がってはいたけど...
この頃には、俺も素直に翔の隣で、
ゲームも出きるようになってたし、
(って...お前、ゲームかよ!!!!)
櫻「ニノ...今日の打ち合わせ、
キャンセルになったよ~♪」
「えっ!!ホントに??」
櫻「夜、来る?」
「行く♡」
松「おっ!!久々のデートかな?」
「デートじゃないよ~..
翔さんの家に行くだけだから...」
松「それは、デートじゃない訳ね...」
相「デートじゃないけど、お泊まり?」
俺は、翔を見た。
新聞を読んでいた翔が、
えっ?何??みたいに顔を上げた。
松「姫が、今日は泊まってもいい??
かって聞いてるよ♡」
「そんなこと、聞いてないよ!!」
(もー!!!!松潤、やめてよ...///)
櫻「いいよ♡」
「へっ??」
あんまりあっさり言うから、その返事。
相「ひゅ~♡♡お泊まり~♡」
楽屋での俺たちの話題は、珍しく、
俺は対応出来ず、赤くなっていた。
翔は茶化した相葉くんの首を絞めてた。
松潤は、やってらんないよ...
と言うポーズをしながらも、
俺に、よかったね♡♡
的な視線を送ってきた。
リーダーは、ソファーでがっつり寝ていた。