第13章 ※◇◆Summer to spend with you.
〜後日談〜
「あの海の夜の花火どうだった?南さん」
「え?椛見てないの?」
「え、ん、と…うん。ちょっと、足を怪我しちゃって。アレンくんと教団に戻ってたの」
「あー…道理で見かけなかった訳だ。教団じゃ暑かったでしょ?」
「あ、でもアレンくんがシャワー浴び……」
「…?シャワーが?何?」
「う、ううん。大丈夫!お昼より涼しかったからっ」
「? そっか」
「そ、それで花火は?綺麗だった?」
「ああ、うん。綺麗だったよ。リナリーの為にコムイ室長も張り切ってたからね」
「そうなんだ…いいなぁ」
「あ、でも見慣れない花火もあったなぁ」
「そうなの?」
「うん。あれは…鳥?みたいな…光の群がわぁっと広がる感じの、面白い動きをする光で」
「そんな花火あったの?」
「一度っきりだったけど、色鮮やかで迫力あって綺麗だったよ」
「へー…私も見てみたかったなぁ」
「コムイ室長に頼んだら、また作ってくれるんじゃないかな」
「頼んでみようかな?」
「うんうん」
「…多分、無理なんじゃないかな」
「雪ちゃん?」
「なんで?」
「(あれ、暁の誰かが打ち上げた花火だろうし)…やっぱり今度、遊びに行こ」
「「??」」
fin.