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廻る世界の片隅で【Dグレ短編集】
第10章 ※◆with はち様(神田)
ここで待ってろ。
大人しくその言いつけを守っているうちに、雨が降り出した。
不気味な門、なにを模して作られたのか分からない石像。
いつからか手入れを放置された木々は、勝手放題に伸びている。
ぱた、ぱたた。と落ちる雨粒の音、日は暮れ、空はとっくに暗い。
「はぁ」
そりゃため息も漏れる。
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