• テキストサイズ

君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第63章 修復


ー潤sideー


太陽「ママ早く!パパおいてくよぉ!」


「分かった分かった」


翔「太陽落ち着いて。ファストパスがあるから急がなくても…」


太陽が翔の手を引いて走って行く。
首から下げたバズライトイヤーのポップコーンバゲットが揺れる。


ある日の平日の昼下がり。
太陽の希望してたディズニーランドをようやく叶える事が出来た。


太陽はそわそわしてあまり寝付けなかったと翔が話していた。


久し振りに見た満面の太陽の笑顔。
夫婦の問題に巻き込んでしまった事が本当に申し訳ないのと同時に、あんな笑顔を久し振りに見る事が出来て嬉しかった。


ようやくたどり着いた俺達はプーさんのハニーハントの列に並ぶ。


潤「これ終わったら次何処がいい?」


マップを開きながら太陽に見せると太陽が覗き込む。


太陽「うーんとね、ここ!」


翔「え、ビッグサンダーマウンテン?」


翔が固まる。


太陽「ママ駄目?」


翔「え、いや…うーん…」


太陽「一緒に乗ろうよぉ」


太陽が翔の服をつんつん引っ張る。


「太陽。ママはこういうの駄目だからさ。パパと…」


翔「大丈夫。せっかくだから乗ろう」


太陽「やったぁ!!」


太陽がぴょんぴょん飛び跳ねる。


「大丈夫?」


翔「平気。そんなに高く無さそうだし何とか…」


「そっか。大丈夫。俺も太陽も居るから」


そう言うと翔が笑顔になった。


翔も俺も、太陽も…思いは同じ。
これからもずっと3人で居たい。


その為ならどんな事でもしようと、そう俺は誓っていた。
/ 1278ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp