• テキストサイズ

君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第63章 修復


「俺…」


ゆっくりと手を離しながら潤を見つめる。
潤は黙って俺の返事を待っていた。


「………斗真と…キスした。ごめんなさい」


潤「………」


潤が頭を抱えながらソファーに座り直す。


「潤と上手くいかなくなって…斗真…心配してくれた。俺の気持ちに1番寄り添ってくれた。『好きだ』って…言われた。だから俺…」


潤「もういい」


潤が俺に手の平をかざす。


「潤…」


潤「それ以上聞きたくない」


「………」


俯いたままの潤の隣に黙って腰掛ける。


潤「ひとつ…聞いていいか」


「何…?」


潤「離婚するって言ったのに思いとどまった理由は…斗真が原因?」


「………」


答えられなくて…黙って潤を見つめるしか出来ない。


潤「斗真とキスした罪悪感が理由?俺と似た様な事したから俺の事責められないって?だから?」


「………」


潤「それとも何?俺は真央とセックスしたんだからキス位は良いだろうって?」


「そんな事…そんな事思ってない!」


潤「だったら何で斗真とキスしたんだよ!!」


「それ、は…」


潤「………セックスより…キスの方が重い事だってあるんだよ。翔」


潤の言葉に…俺は返す言葉を見失ってしまった。
/ 1278ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp