第63章 修復
「ん…」
目を覚ますとさとしがベッドに潜り込んで来たとこだった。
智「悪い起こした?」
「ごめん。俺寝てた?」
智「疲れたんだから仕方ない」
「さとしだって…今日子供達の面倒任せちゃって…疲れたでしょ」
智「まぁ疲れたけどおいら達の子供だ。苦じゃないし。いい疲れだ」
隣に横になり、後ろから俺を抱き締めた。
「ねぇ…さと」
智「ん?」
「翔さん達が別れちゃうなんて…嫌だよ」
智「おいらだって嫌だよ。相葉ちゃんだってそうに決まってる。皆思う事は同じだ」
「だったら…どうにかしないと…」
智「夫婦の事は夫婦の間で解決するしかない」
「でも…」
智「おいら達に智香の事があった時も…見守ってくれてただろ?」
「………うん…」
智「だから俺達も見守ろう。言いたい事あったらおいらに言え。いくらでも聞くから」
「分かった」
頷いた後、腰に回された手をぎゅっと握り目を閉じた。
何も言わずに支えてくれる。
答えが欲しければくれる。
智とこうしていていられる事が幸せで良かったと思った。
でもやっぱり…翔さんと潤くんには別れて欲しくない。
俺に出来る事はないだろうか。
ほんの少しでも役に立てたら。
そう思いながら俺は眠りに着いた。