• テキストサイズ

君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第63章 修復


にのとの撮影は終始和やかな空気で進んでいった。


予定より早く終わった俺達は、着替えた後楽屋で話する事になった。


何から話そう。
考えてると、にのが意を決したのか、大きく息を吸い込んだ。


和「………翔さん」


「ん?」


和「俺…翔さんに黙ってた事があるんだ」


「え…?」


顔を上げるとにのが涙目で俺を見ていた。


「何…どうしたの…」


和「………」


「にの」


和「俺…潤くんと井上さんの事…知ってた」


「………は?」


驚いて暫く声が出なかった。


和「こんな事になるなら言えばよかった。本当に…ごめんなさい」


「………いつから知ってたの」


和「………あの日の朝…さとしも俺も早く目が覚めて…人も居ないし散歩でもするかって…それで散歩して…戻って来たら…エレベーターの前に井上さんと潤くんが…」


「そんな…ずっと黙ってたの?」


和「ごめん…」


信じられなかった。


潤とあの人が寝たその日の朝…既ににのと智くんは知ってたなんて…。


「相葉くんも…知ってたの?」


和「………俺達よりは…後だけど…」


「皆…知ってたんだ。俺だけ…」


和「翔さん…ごめんなさい…!」


にのが泣きながら俺の手を掴んだ。
/ 1278ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp