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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第63章 修復


「それじゃ行ってきます」


翔母「行ってらっしゃい。気を付けてね」


鞄を掴み、家を出ると目の前にあった車に俺は驚いた。


「え…にの…」


今日は自分の車で行こうと思ってた。
でも目の前に止まる車はにのの物で。
近付くとスーッとウインドゥと開き、にのが優しい笑顔で俺を見ていた。


「おはよ…どうしたの」


和「おはよう翔さん。一緒に行かない?」


「う、うん。ありがとう」


急助手席に乗り込み、シートベルトを締めると車が動き出す。


和「コーヒー買ったからよかったら飲んで」


ドリンクホルダーに立てられたコンビニのコーヒーを指差した。


「あ、ありがとう」


温かいコーヒーを手に取り、一口飲んだ。


にのとペアの雑誌の撮影。
今日話をしようと思ってた。
にのもそれは分かってると思う。


でもいざとなるとどう話していいか分からない。
考えを巡らせながらコーヒーを飲んだ。


「………あの…にの」


和「うん」


「………ちゃんと言えなくてごめん」


和「そんな事…謝らないで」


「うん…ありがとう」


和「翔さん…俺は翔さんの味方だよ」


「にの…ありがと」


和「うん」


親友の優しさに少し穏やかな気持ちになりながら仕事へ向かった。
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