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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第62章 Distance


ー翔sideー


斗真のお陰で目が覚める頃には幾分具合もよくなっていて。
さっきよりはスムーズに撮影を進める事が出来た。


けれど。


現場の殺伐とした空気は変わらなくて。
メイキングのカメラが回ってる時は全員が取り繕う様に会話を交わしてるだけで。


撮影が終わった後、斗真に「ありがとう」とハグをするのもしんどかった。


俺のせいだ。
夫婦の問題に周りを巻き込んでしまった。
情けなくて辛くて。


「智くん、にの。相葉くん」


今回は全員同時に撮影が終わったから、そのまま3人の元に走った。


振り返った3人が俺を心配そうに見つめた。


「今日は…本当にごめんなさい」


和「翔さん…具合は大丈夫?」


「まだ少し…でも大丈夫。今日は本当にごめん」


3人に深く頭を下げた。


智「具合悪かったのは気にすんな。誰にでも不意打ちはあるしな。でも…」


「………」


智「………ま、今日は早く帰って休みな。話はそれからだ」


雅紀「そうだよ。帰ってゆっくりして」


和「また連絡するから」


「うん。ありがとう。じゃあ…お疲れ様」


智和雅「お疲れ様」


また頭を下げて急いで楽屋に戻った。
着替え終わると扉が開く。
潤が来たかと俺は振り返られずにいた。


斗真「翔くんお疲れ様。具合どう?」


「え…?」


振り返ると…そこに斗真が立っていた。
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