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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第62章 Distance


楽屋に戻ると本番前まで寝ていた場所に座らせられる。


「斗真ありがとう。でも大丈夫だから…」


斗真「何が大丈夫なんだよ。こんなになって…」


斗真の手が優しく頬を撫でる。


潤「斗真!」


勢いよく潤が入って来る。


潤「お前…勝手に翔に何してんだよ!」


俺達を見て頭に血が上ったのか、潤が怒鳴った。


「潤止めて…」


立ち上がり、潤を止めようとしたけど斗真に止められる。


斗真「………『翔に何してんだよ』?それはこっちの台詞だ潤…」


さっきまで穏やかだった斗真が…目をギラ付かせながら潤を見つめた。


潤「は?何だよ…」


目の前で…2人が向かい合った。


斗真「何やってんだよお前…何やってんだよ!!」


潤「何…」


斗真「マネージャーから言われた。宮城でのお前と真央の事が週刊誌に載るって。俺はお前達と交流があるから…公の場に出た時に気を付けろってお達しが出た。嘘だと思ったよ俺は。でもお前…事実だって?ふざけんなお前…」


潤「………」


斗真「約束破ったなお前。約束破るどころか翔くん裏切ってボロボロにして…最低だ」


潤は…何も言わずに俯いている。


斗真「お前分かってるのか?翔くんだけじゃない。太陽も…家族も…俺も裏切ったんだぞ」


「斗真…」


「お前なら翔くんを幸せに出来るって信じてた。だからお前とずっと変わらず親友で居られた。お前達の幸せを願ってた。なのに…お前がぶち壊したんだよ。翔くんの気持ちや俺の気持ち…嵐のメンバーや家族の気持ち…踏みにじったんだよ」


潤「………分かってる…本当に…すまない」


斗真「謝る位なら浮気なんてするな馬鹿野郎!!!」


斗真の怒鳴り声が楽屋に響いた。
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