第62章 Distance
ー潤sideー
「………お疲れさん」
斗真「久し振り。潤」
軽い挨拶を交わした後、俺は直ぐに楽屋へと直行した。
他の3人は既に到着していてリラックスしていた。
俺が入って来るとにのが立ち上がり、駆け寄って来た。
和「おはよ…あれ?翔さんは?」
「うん…今日は別行動で…」
和「え?」
その言葉ににのの膝枕で寝ていたりーだーも、スマホをいじっていた相葉くんも、目を見開いて顔を上げた。
和「別行動って…どういう事?」
「………」
和「潤くん!まさか…」
智「おわっ!」
勘の鋭いにのが立ち上がり、俺の服を掴む。
弾みでりーだーがソファーから転げ落ちた。
相葉「松潤…翔ちゃんに話したの?」
相葉くんがりーだーを起こしながら聞いてきた。
「………話そうと思った。でも週刊誌の記者が先に…」
雅紀「………最悪…」
和「それで翔さんは…」
そのタイミングで扉が開き、翔が入って来た。
「翔…」
翔「おはよ…皆」
和「翔さん!」
にのが翔の元へ走る。
和「翔さん…あのね…」
翔「ごめん…少し横になっていい?もうすぐ薬効くと思うんだけど…」
和「え?あ、翔さん!」
にのにもたれる様に抱き着く翔。
和「………熱い。翔さん熱…!」
熱…!?
「翔大丈夫か?」
そう言って近付き手を伸ばした。
けれど…直前で俺の手は払われる。
翔「………触らないで」
そう言いながら見つめる顔色は酷く青くて…。
かなり具合が悪いのが分かった。
雅紀「………翔ちゃんとりあえず横になろ?にのちょっとそこ開けて?」
相葉くんが代わりに翔を抱き抱える。
にのとりーだーが急いで床を作ってやった。
俺は…その場に立ち尽くしている事しか出来なかった。