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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第62章 Distance


ー翔sideー


結論を出すのは早すぎるのかもしれない。
けれど俺には…耐えられそうも無かった。


たった一度の浮気。
そう言われればそうかもしれない。


でも俺には無理だ。


側に居たい。
また触れ合いたい。
けれど…同じ空間に居ると頭に浮かぶ彼女の顔は…どんなに頑張っても打ち消せる事は出来なくて。


頭の中の彼女は…嘲笑いながら俺を見てる。
嬉しそうに…潤にキスをしている。
裸で…抱き合っていた。


限界だった。
潤の裏切りを知って…1週間も経ってないのに。
俺の精神は崩壊しそうだった。


このままだと俺も潤も…壊れてしまう。
そうなればきっと…太陽まで。


………離婚しか…ない。
早い内に離れれば…これからも元夫婦として、同じグループの仲間として。
何とかやっていける気がする。
そう思える。


それを伝えようとしても…上手く伝わらなくて。
潤は嫌だと叫んだ。
聞く耳を持たなかった。


少し…嬉しかった。
やっぱり俺は変わらずに…愛されてる。


それでも…気持ちは変えられない。


俺達には…離婚するしかないんだ。


愛してるから。
まだ愛する気持ちがある内に。
憎み合う前に。


別々の人生を。


そう思ったのに。


潤は…認めてくれなかった。
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