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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第61章 Confession


散らかしっぱなしの枕とタオルを片付けていると、玄関から音が聞こえる。
翔が帰って来た。


玄関まで駆け寄ると…翔は俺の横をすり抜けて寝室まで戻る。


「翔待って…!」


俺の手を振り払い、翔はウォークインの扉を開けた。


「しょ…」


翔は…キャリーバッグを取り出すとタンスから服を取り出し、荷物を詰め始めた。


「何…してんの…」


翔「いちいち言う必要ない」


「ちょ…待てって!」


翔「邪魔」


「いやだ翔!」


翔「離せ!離せよ!」


「離さない!絶対嫌だ!出て行くなんて許さない!」


翔「裏切り者に許可取る必要なんてないだろ!」


俺を振り払いながら翔はどんどん荷物をまとめ始める。
俺は翔から離れ、入口に立った。


翔「退けよ」


「嫌だ」


翔「退けよ!退け!!」


「退かない。出て行く事は…許さない」


翔「………退いて…」


翔の瞳から涙が溢れる。


翔「どうして…どうしてこんな事…」


「ごめん…ごめんなさい。俺を許して。何されてもいい。だから…許して…」


翔「許せる訳ない…許せないよ」


「………」


翔「知りたくなかったこんな事…」


「ごめん…」


翔「お願いだから…そこ退いてよ」


「嫌だ。退かない。出ていかないって言うまで退かない」


一歩翔に近付くと翔は下がる。


翔「来るな。俺に近寄るなよ」


「嫌なら殺して。俺を殺してよ」


翔「何言ってんだよ…来るな!」


翔に近付き俺は手を伸ばした。
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