• テキストサイズ

君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第61章 Confession


翔「っっ…ぅ…ふ…」


嗚咽を漏らしながら翔がまた包丁を動かし始めた。
震える身体。
時折まな板に落ちる涙。


俺の責任だ。俺の…。


カタリ、とリビングから音がした。
振り返ると…虎鉄を抱いた太陽が泣いていた。


「………太陽…」


翔が驚いて振り返る。


太陽「けんかしないで…」


翔「太陽違う…!」


翔が慌てて駆け寄り太陽を抱き締めた。


翔「ごめんね。ちょっと怒ったけど喧嘩じゃないよ。ね、潤?」


太陽を抱き締めたまま翔が俺に手を伸ばした。


「ああ。パパとママは仲良しだ。太陽知ってるだろ?」


伸ばされた手を握り、翔と太陽を抱き締める。


太陽「ぐすっ…ほんと?」


翔「そうだよ。ね」


太陽がジッと俺と翔を交互に見つめる。
俺も翔も…太陽を心配させまいと笑顔で見つめ返した。


太陽「うん!仲良し!」


翔「ふふっ、ごめんね。よし、じゃあパパと一緒にご飯出来るの待っててね」


翔が立ち上がり、太陽を俺に抱かせた。
シンクに向かい、料理を始める。


太陽「パパ!仮面ライダー観ていい?」


「ん?ご飯出来るまでな」


太陽を抱っこしたまま俺はリビングに戻った。
/ 1278ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp