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君と僕の見ている風景【気象系BL小説】

第61章 Confession


ソファーに座って翔を待った。


30分位経っただろうか。
寝室の扉が開く音がした。


顔を上げると戻って来た翔は俺の枕と布団を持っていた。


「翔…」


翔「今日はこっちで寝て」


勢いよく投げつけられた布団を枕を慌てて掴む。


「翔待って!」


出て行こうとする翔を呼び止める。


翔「大声出すなよ。やっと太陽寝たんだから」


静かな…低い声で翔が俺を見る。


「ごめん。でも…行かないで。話そう」


翔「………何を」


「俺達の事。これからの事…」


翔「はっ…。何を話せって言うんだよ。お前の浮気の話なんてもう聞きたくない」


「ごめん。でも…」


翔「今言える事はひとつだ」


「………」


翔「潤と一緒に居たくない」


バン、と扉が閉まる。


「………」


静まり返るリビング。
手に掴んだ枕と布団を見つめた。


分かってた。こうなる事は。
それでも…話すべきだと思った。
けれどまさか…記者に張られてるなんて。
宮城の事も…知ってたなんて。


けれどこれも全部…俺が招いた事なんだ。


何度も謝ろう。
翔を失いたくない。
怒りも悲しみも…全部受け止める。
翔とやり直せるなら。
何度だって…。


枕をソファーに投げ、俺は布団を被った。
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